地域の話題

退任の協力隊5人 定住へ 大桑村 活動経験 地域で生かす

退任式後に役場職員へ感謝のあいさつをする協力隊の5人

 大桑村の地域おこし協力隊として初採用された3人を含む隊員5人が、31日で任期を終えた。新型コロナウイルス禍の制限などがありながらも、地域活性化を目指し各分野で精力的に活動した。5人とも村に残る予定で、経験を生かしながら引き続き地域に関わっていく考えだ。

 退任するのは、令和2年度着任の観光担当・川内智保子さん(63)、木工、文化芸術振興の奥野宏さん(40)、空き家担当の犾舘和さん(55)、どちらも農業担当の3年度着任・金井元さん(44)、4年度着任の木又邑熙子さん(33)。協力隊の任期は最長3年で、コロナの影響から上限2年の任期延長があった。
 3月28日、村役場で退任式が開かれた。坂家重吉村長は「村に確かな足跡を残してもらった」と感謝し、新しいそれぞれの立場でも「引き続き情報交換し合い共に村づくりができればうれしい」と話した。
 犾舘さんは「自分にとって新しい挑戦をする中、多くの人と知り合い充実した日々だった」と振り返った。川内さんは、コロナ禍の苦労もありながら「『移住者を増やすための観光』を目指し、誠心誠意尽くしてきた。今後も自分なりに活動できれば」と話した。
 奥野さんは村の土などを使った陶芸制作による魅力発信を、金井さんや木又さんは有機栽培や地産地消など農業に携わる活動を続けていくという。
 村では現在、退任した5人のほかに6年度に着任した1人が、村内の「のぞきど森林公園」に携わる観光分野での活動に取り組んでいる。