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豊富な雪 入り込み左右 木曽郡内スキー場 独自の取り組み奏功・・・増 エリア外へ客が流出・・・減

スキー場のマスコットキャラクターと滑走を楽しむ利用者(木曽福島)

 木曽郡内の四つのスキー場の今季の入り込みは、施設によって明暗が分かれた。暖冬だった前季と比べて降雪が好調だったことや、個別の誘客促進の取り組みもあって前季を上回った施設があった一方、全国的に雪に恵まれたことで逆に利用者が他エリアのスキー場に流れたケースもあった。

 木曽福島(木曽町)は前季比12%増の約4万9500人が訪れた。もともと多い中京圏からの利用者に加え、関東、関西からの熱心なスキーヤーが増え、「(スノーボード禁止の)スキーヤーオンリーの運営が評価されているのでは」とする。やぶはら高原(木祖村)は同2%増の約7万7500人が利用し、ここ15年ほどで最多となった。今季から全国のスキー場でつくる「スノーバーズクラブ」に加盟。加盟施設のシーズン券購入者は、リフト1日券が半額になるといった特典も誘客を後押しした。
 御嶽(王滝村)は6日まで(最終営業は12・13日)に同5%増の約3万7500人が来場した。JR木曽福島駅(木曽町)とつなぐ無料シャトルバスについて、昨季は平日のみの運行だったが、今季から週末も運行するなど利便性向上を図った。
 一方、開田高原マイア(木曽町)は同16・3%減の約1万7600人となった。担当者は「各スキー場とも雪に恵まれたため、お客さんがメジャーなスキー場などに流れてしまった感がある」とし、今後の誘客対策の課題とした。