漫画で火災予防 松本国際高の2年生3人が制作

松本国際高校(松本市)マンガ・イラスト専攻でマンガ選抜ゼミの2年生3人が、松本広域消防局(同市渚1)予防課の依頼で火災予防をテーマにしたポスターなどを制作し、27日に同局でお披露目した。火災の予防業務を知ってもらい、消防職員への興味と防火意識を高めてもらう狙いがある。
ポスター1点、ショート漫画1点、4こま漫画7点が発表された。こまごとに予防業務をする消防職員を描いた漫画風のポスターは、小林芙優さん(17)が手掛けた。ショート漫画はストーリーを3人で練り、下絵と背景を谷知衛さん(17)が担当。新人消防職員が初めて建物の立ち入り検査を行う物語で、防火対策と火災予防の大切さを学べる。髙橋和奏さん(17)は、消防職員の仕事への情熱や、火災予防の心得を題材にした4こま漫画7点のストーリーを主に考えた。小林さんは「火災予防を見直すきっかけの一つになってくれたらうれしい」と話した。
松本で活動する漫画家・火ノ鹿たもんさんが監修した。1年生も色塗りなど協力した。ロゴマークを制作し、同局職員の投票で3点が選ばれた。
ポスターなどは来年度から同局管内の消防署や、商業施設などでの掲示、配布を予定している。公式ユーチューブ(動画投稿サイト)チャンネルにも載せ、ロゴマークは予防課のX(旧ツイッター)のアカウントなどで使用する。