旅行会社が町づくり支援 木曽町 エイチ・アイ・エスが町と協定、社員派遣へ

木曽町は21日、大手旅行会社のエイチ・アイ・エス(東京都)と、総務省の「地域活性化起業人制度」に基づき社員の派遣を受ける協定を締結した。4月に同社から社員の派遣を受け、知見や技術を生かして町の魅力発信や価値向上に協力してもらう。
派遣されるのは同社新規事業統括本部担当リーダーの中江寿考さん(48)。一般社団法人おんたけウェルネスラボ(開田高原末川)に出向し、心身の健康をテーマにした誘客促進や旅行商品造成などに取り組む。派遣期間は最長3年。
合わせて、町、エイチ・アイ・エス、おんたけウェルネスラボ、地域活性化コンサルティング会社・さとゆめ(東京都)の4者で、活力ある地域づくりで協力する「新しい目的地づくりに関する包括連携協定」を結んだ。
締結式で、エイチ・アイ・エスの若尾政彦地域創生推進監は「一緒になってこの地域を盛り上げていきたい」と述べた。原久仁男町長は、地域の魅力発信は行政の不得意なジャンルだとし、「企業の皆さんから応援を頂くことは大変ありがたい」として今後に期待した。