塩尻・移住促進へPR動画 公式ユーチューブで公開 ラップ音楽で魅力紹介

塩尻市は、市の知名度向上を図り移住を促すためのPR動画「ウェルカム塩尻」を制作し、市公式ユーチューブチャンネルで公開している。乗りの良いラップ音楽に独自の歌詞を乗せて市の魅力を紹介し、多くの住民が登場するインパクトの強いユニークな動画だ。新たな居住環境に関心を持つ20~40代を主なターゲットにしている。
4分間の動画で「暮らし」「人」に焦点を当てた。複合施設として活用されるえんぱーくやえんてらす、親子連れに人気の小坂田公園、国内では珍しいワインが醸造できる塩尻志学館高校、義務教育学校の楢川小中学校や自校給食、eスポーツを楽しむ高齢者が集うコア塩尻などが登場する。百瀬敬市長やパリ五輪金メダリストの女子柔道家・出口クリスタさんと、さまざまな年代の人が生き生きとした表情を見せる。
ラップを担当するラッパーのRジャッジさん=塩尻市片丘、OZY(オジー)さん=安曇野市=が歌いながら塩尻の人と交流していく展開になっている。音源には市の民謡「塩尻甚句」を用い、映像・音楽ともに塩尻独自にこだわった。市の魅力や歌詞はテロップ(字幕)で表記し、簡潔で分かりやすくした。
動画制作は、令和5年度に発行した市のPR冊子「塩尻Komachi(こまち)」を担当した長野こまち(長野市)が受託し、市職員とともにチームを組んで仕上げた。撮影は昨年9月~今年1月末に行われた。
地域づくり課の折井佑介さんは「耳に残るラップでぜひ覚えて歌ってほしい。市民の皆さんと一緒に作った感覚があり、拡散して多くの方に見てほしい」と話す。動画は移住定住相談会の会場でも活用していく方針だ。