2025.3.29 みすず野
松本や木曽地方で火災が相次いでいる。安曇野市明科東川手では先日、山林火災があった。富山県と群馬県の消防防災ヘリの応援も得たが、出火から鎮火まで約時間かかった。松本広域消防局や市消防団は、夜間いったん休止したものの、ほぼ1日がかりの消火活動となった。頭が下がる◆進学で1人暮らしを始めたとき、親から強く言われたことがある。火の始末は用心し過ぎくらいでいい│。理由は「泥棒は選んで持っていくけれど、火事は全てを失うから」だった。40年ほど前に言われたことだが、どうしてか今でも耳に残っている。まだ10代だった筆者に、怖さの伝え方がうまかったということか◆ネットで、松本広域消防局のサイトをのぞいてみた。住宅火災を防ぐための習慣や対策が出ていた。コンセントは、ほこりを清掃し、不必要なプラグを抜くように勧めている。うっかり見過ごしがちなことであり早速確認したい◆昔から怖いもののたとえで出る、地震や雷は発生を防ぎようはないが、火事は心掛け次第で一定の抑止はできるはず。火の使用時に「まさか」を「もしや」に変えて考えてみる。それだけでも違うだろう。