安曇野市で公園トイレのバリアフリー化進む

安曇野市は、誰もが利用しやすい公園を目指し、トイレの使用に不便な障壁を取り除くバリアフリー化を優先的に進めている。令和2年度から取り組んでおり、本年度までの5年間で7カ所のトイレを建て替え、広さやベビーベッドなどを備えた「バリアフリートイレ」を設けた。新年度は三郷小倉の室山アグリパークと三郷温の下長尾公園で行う。
バリアフリートイレは男子トイレと女子トイレとは別に、または女子トイレと兼用で設置されている。車椅子でも取り回しがしやすいように広いスペースが確保され、ベビーベッドはおむつ交換などに利用できる。
室山アグリパークと下長尾公園のトイレはいずれもくみ取り式のため、建て替えにより下水道と接続して水洗化する。バリアフリートイレは女子トイレと兼用にする。下長尾公園では老朽化でトイレが何年も閉鎖されており、公園利用者は近くの公民館にあるトイレを使っているため、新しいトイレができると利便性も高まる。
室山アグリパークのトイレは来年3月までの完成を予定し、下長尾公園のトイレは年内完成を目指す。事業費は2カ所合わせて8327万円になる。
市は、利用者が多い公園のトイレを優先的にバリアフリー化しており、令和8年度以降も計画している。
都市計画課は「障害がある人もない人も分け隔てなく公園のトイレを快適に利用してもらいたい」としている。