若者の投票率向上へショート動画作成 塩尻市公式ユーチューブで公開 キャラが解説

塩尻市は18日、10代、20代の若者に選挙や投票に関心を持ってもらうためのショート動画を作成し、市公式ユーチューブチャンネルで公開した。特に若年の投票率が低い状況から、今夏の参議院議員選挙を見据えたPRの取り組みで、生成AI(人工知能)を活用して作った。
伝説などで市になじみのあるキツネと、タヌキのキャラクターがそれぞれ「生徒役」と「先生役」になり、会話を通じて一票の重さや選挙制度を解説する内容だ。1本4分程度で初回に10本上げた。「選挙の推し活、始めよう」など今の若者にも響く言葉選びをしている。シナリオは市選挙管理委員会の職員が考案し、キャラクターの画像や音声はAIで生成した。
市によると、令和4年参院選の市内の世代別投票率は、10代が34・62%、20代が37・92%で、30代(50・77%)や40代(56・43%)と比べても低い。18日の定例記者会見で、若年層の低投票率に触れた百瀬敬市長は「ぜひとも自分の権利を行使してほしい」と話していた。