朝日鎖川河川愛護会が知事表彰

朝日村の村民有志でつくる「朝日鎖川河川愛護会」(会長・小林弘幸村長)が、長年にわたり河川の愛護活動に貢献したとして本年度の道路河川愛護活動知事表彰を受けた。ニセアカシアや雑草の繁殖などで河川敷が荒れていた地域の川をきれいにしようと平成21(2009)年から16年間にわたり環境美化作業を続け、幅広い世代が川に親しむ催しを企画していることが評価された。
25日に県松本合同庁舎で表彰伝達式があり、前会長で会の監事を務める清沢末季さん(78)=古見=が、阿部守一知事からの感謝状を受け取った。感謝状を贈呈した県松本建設事務所の太田茂登所長は「河川維持管理、地域の美観向上に多大な貢献をしていただいている。高齢化で美化活動がはかどらない地域もある中で他の模範になっている」とたたえた。
会は平成21年に奈良井川漁協朝日支部の支部員を中心に設立。続ける中で協力の輪が広まり、現在は会員31人が所属する。毎年春と秋の年2回、村役場や村内の関係機関、有志団体らと連携した環境美化作業を続けている。子供たちの夏休み恒例行事となっている魚のつかみ取り大会、お盆恒例の釣り大会の運営にも携わっている。
会設立時から活動する清沢さんは「活動を始めたころに比べ景観がきれいになった」と地域の清流を誇りとし、表彰に当たって「継続が大事。将来に向けきれいな環境を守るため、力を合わせて頑張っていきたい」と活動への意欲を語った。
本年度の道路河川愛護活動知事表彰は県内22団体が受賞した。