地域の話題

信州の若者 松本で交流 市立博物館で「まちの学園祭」

ブース出展で交流する若者たち

 県内の若者が集い、互いの活動や思いを伝え合うイベント「ジュウシン―中信をぶち上げるまちの学園祭」が23日、松本市大手3の市立博物館で開かれた。ブース出展やトークイベントを通して同世代の横のつながりを広げるとともに、地域住民ら訪れた人と交流して世界を広げた。
 のし袋などに使われる「水引」の国内シェア7割を誇る飯田市で、魅力を伝え地元を盛り上げようと活動する若者グループ「いいらぼ」は、オリジナルのストラップやアクセサリーを販売。メンバーの小田英理奈さん(19)は「地域外で水引をPRする貴重な機会。同世代との交流もうれしい」と喜んだ。地域住民の困りごと解決に向け活動する長野大学(上田市)の学生の取り組み「お花し支援プロジェクト」代表の高橋初奈さん(20)も「他地域の同世代の活動を知ることでヒントを得られる」と効果を語った。
 「一歩踏み出す」をテーマに高校生と専門学校生が意見を交わしたトークセッションや松本市の「若者チャレンジ応援事業」に採択された7団体の成果報告会もあった。
 同イベントは昨年に続き2回目。主催した「まちの学園祭実行委員会」代表の手塚琉盛さん(21)=松本大学総合経営学部3年生=は「高校生や大学生、社会人など学校の枠を超えて多様な価値観に出会える場所になればうれしい」と話していた。