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卒業記念で信州大生と松本大生が製造したビール発売

卒業記念に手掛けたビールを手にする佐藤さん、横山さん、清水さん(右から)

 クラフトビール醸造の松本ブルワリー(松本市中央3)が経営する飲食店でアルバイトをしていた大学生3人が、卒業記念として手掛けたビールが22日に発売された。商品名は「はるかな ホッピーピルスナー」(限定品)で、3人は「春にぴったりな、ごくごく飲めるビール。いろいろな人の春を祝福する気持ちを込めたので、皆さんに飲んでほしい」と願っている。

 3人は信州大学を21日に卒業した佐藤玲美さん(22)と清水千晴さん(22)、松本大学を14日に卒業した横山晃大さん(22)。飲食店・タップルーム本町(中央2)で1~3年間アルバイトをする中でクラフトビールが好きになり、卒業記念のビール製造を願い出て実現した。
 醸造長らの助言を受けながら、3人で意見を交換し合ってどんなビールを造りたいのか考えた。佐藤さんは「バイトは皆さん温かくて、めちゃくちゃ楽しかった。だから自己満足でない、松本のみんなに愛されるビールを造りたかった」と話す。醸造や瓶のラベルのデザインにも携わり、ビール製造の全工程に意欲的に関わった。
 横山さんは「爽快な飲み心地で香りが良い。新たなスタートの背中を押せるビール」と胸を張る。清水さんは「今日でバイトは最後。別々の道を歩むので寂しさはあるけれど、このビールで乾杯したい」と話した。同店の原顕吾店長(43)は「ひたむきに頑張ってきた3人。次のステージでも活躍できる」と太鼓判を押していた。
 330ミリリットル瓶で税込み715円、市内の酒販店などで販売している。市内2店のタップルームではグラスで飲める。