政治・経済

生坂の味噌 全国で高評価 ハンガリー大使館賞受賞

ハンガリー大使館員から賞状を受け取る小林理事長(左、村農業公社提供)

 生坂村農業公社が製造する「かあさん味噌」が、全国の優れた土産品を評価する「第65回全国推奨観光土産品審査会」で「ハンガリー大使館賞」を受けた。公社は、村の食材を生かし伝統製法を守って作り続けた味噌が高く評価されたことを喜んでいる。

 審査会は日本商工会議所・全国観光土産品連盟の主催で、全国各地から応募のあった食品や菓子、民工芸品などから選んでいる。今年は294事業者から556商品の応募があり、59商品が入賞した。うち大使館賞・総領事館賞(6カ国)は、最上位の各大臣賞・長官賞(5商品)に次ぐ位置付けで、7商品が受賞した。
 かあさん味噌は、公社が原則村産の大豆と米(自家製米麹)、瀬戸内海(香川県)産の塩を原料に、毎年2月下旬に昔ながらの製法で仕込み、春~秋に熟成させて造る。年間約4トンを仕込み、熟成させた味噌は道の駅いくさかの郷で販売しているほか、かあさん家の食堂、やまなみ荘、高齢者施設で提供する食事、村内給食にも使われている。仕込んだ味噌を熟成前に販売する「仕込み味噌」は例年、村内外から約80件・約1.8トンの注文が入る人気商品だ。
 村の勧めもあり応募した。昨年12月中旬に受賞の連絡があり、1月から直売所でPRしている。2月に東京都で開かれた受賞式で賞状を受けた、公社の小林和雄理事長は「普段使いの味噌が『土産物』として全国で認められ、ありがたい」と喜び「今後も『地産地消』や『昔ながらの製法』を大切にしていきたい」と話していた。