生坂村に初のEV公用車 村民向けに貸し出しも

脱炭素先行地域事業を進める生坂村としては初となる電気自動車(EV)の公用車5台が18日に納入された。村内5部署で運用し、4月からは村民向けに休日に貸し出す「EVカーシェアリング事業」もスタートする。
いずれも軽自動車相当の2機種(日産自動車サクラ、三菱自動車ミニキャブEV)で、うちミニキャブEV(全3台)の2台は一目でEV車と分かるデザインの白色塗装。ほか3台はグレー塗装となった。普段は村が公用車として運用し、公務で使わない土、日曜日、祝日に、利用者登録した村民が予約制(使用予定日の10日前まで)で実費(充電費)のみでレンタル利用できる。
村は本年度、EV公用車のほか、今月10日にはEVバス1台を導入した。本年度中に村内に「普通充電器」や短時間で充電可能な「急速充電器」、非常時にEVから電力供給が受けられる「充放電器」の計10基を整備する。
今月下旬配布の広報誌「龍と子」でEV公用車の利用方法を説明する方針。藤澤泰彦村長は「村の生活に自動車は必要不可欠。カーシェアを通じて村民にEVの使い勝手を知ってもらって普及を進め、脱炭素化の推進につながれば」と期待した。