屋内の親子あそび広場が好評 安曇野市のANCアリーナで「笑顔の花」が運営

障害の有無などにかかわらず、より多くの子どもたちが使える大型遊具を室内に集めた「親子あそび広場」が、安曇野市豊科高家のANCアリーナ(市総合体育館)で定期開催されている。天候を気にせず、体をいっぱいに動かせると好評で、毎回、乳幼児連れ20組ほどの親子でにぎわう。
インクルーシブ(包括的)社会の実現を意識した子どもの居場所づくりを進める一般社団法人・笑顔の花(安曇野市豊科)が運営する。市に協力を求め、市が子どもの遊び場としてANCアリーナの2階柔剣道場を無料開放している枠を活用し、昨夏より毎月第2、4木曜日の午前中に開いてきた。
予想を上回る一定数の来場があることから新年度、来場者よりカンパとして1回500円から募る入場料を自主財源に、施設利用料を支払う運営に切り替える。毎月第2、4水曜日午前中の実施を予定し、収入を柔軟で継続的な活動につなげる。
空気で膨らませる滑り台やボールプールなど15~20種類を毎回、会場に運び込み、居合わせた親子同士が一緒に遊んだり、思い思いに過ごしたりしている。遊具は、県の地域発元気づくり支援金を活用してそろえた。
1歳の長男を連れてよく利用する青柳麻実さん(32)=安曇野市三郷明盛=は「冷暖房完備で、のびのびと遊ばせられる広い空間はそうはない」と喜んでいた。
先天性心疾患がある子の母親で、医療的ケア児とその家族を支援する活動を始めた茅房栄美代表理事(48)が企画した。「障害のある子どもたちに必要と考えた場は、みんなが欲しい場だった。夏の暑さも厳しい近年、ダイナミックに動ける室内遊びに確かなニーズがある。運営費を確保しながら、地域の期待に応えたい」と話している。
問い合わせは笑顔の花(電話080・7492・0817)へ。