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松本市の外国人宿泊者が過去最多の30万人 コロナ禍前の1.6倍

 松本市は18日、昨年の外国人宿泊者数は30万6592人で過去最多となったことを、Mウイング(中央1)で開いた市観光事業情報共有会で報告した。円安の影響で令和5年に続いて急増しており、新型コロナウイルス感染症拡大前の元年と比べても163.1%の大幅な伸びとなった。市観光ビジョンの目標値19万9167人も大きく上回った。

 数値は18日時点の速報値で、確定すればさらに増える。最も多かった月は紅葉シーズンの10月で、5万1558人が訪れた。国別にみると、5年に続いてタイからの来訪が最も多く、香港を除く国・地域でコロナ禍前を上回った。市街地以外では上高地への宿泊が最も多く、「美ケ原温泉・高原・扉・崖の湯エリア」が続いた。
 この動向を受け、市は本年度に引き続き新年度も、タイ向けの誘客プロモーションに取り組む計画。小口一夫文化観光部長は「引き続きプロモーションを強化するとともに、弱みを分析し、国内外問わずリピーターを増やしていきたい」と話していた。
 市観光事業情報共有会は、市内の観光関連事業に携わる官民の組織で、18日は約60人が集まって意見交換を行った。