政治・経済

山形・百瀬繁寿村長が初登庁

初登庁し村長室で公務に当たる百瀬村長

 任期満了に伴う2月の山形村長選挙で初当選した百瀬繁寿村長(61)=小坂=が17日、村役場に初登庁した。庁舎内で開かれた就任式では職員約80人を前に次世代を見据えた村づくりの大切さを呼び掛け、村政のかじ取りに当たる4年間のスタートを切った。初日は山形小学校卒業式、課長会議、各所へのあいさつ回りなどで忙しく公務をこなした。

 職員や支援者がつくった花道を通って役場に入った百瀬村長は、村長選での無投票当選を踏まえ「村民、職員と丁寧に対話を重ね、期待に応えられるよう努力する」とあいさつした。村の課題に公共交通網整備や公共施設集約化、地域コミュニティーの希薄化などを挙げ「係や課を越えたチームの力で課題を一つ一つ解消してほしい。全庁の力を結集し、改善を重ね、次世代を見据えた施策を実行していこう」とした。
 報道関係者の取材に対し「全てが新しく経験すること。一日一日をしっかりこの目で見て一日も早く落ち着いて村政を担えるようになりたい」と重責を担う心境を語った。行政経験はないものの、村で30年以上農業を営み、ふるさとを見続けてきた経験を生かすとする。利便性を高めるデマンド交通の実現や、人口減・高齢化に伴う環境整備の負担軽減に向けた草刈り機導入などに優先的に取り組む考えを示した。
 自身の政策を盛り込んで新年度の骨格予算を肉付けする補正予算案は4月に編成し、4月23日開会の村議会臨時会に提出する。