移住は開田へ パンフ作製 木曽町 地元の児童が魅力紹介

木曽町開田小学校の6年生8人が本年度、移住者が増えるようにとの願いを込め、地域の魅力を紹介するパンフレットを作った。地元のことを学ぶ総合的な学習「開田科」の取り組みで、移住者やおすすめスポットを取材して作り込んだ。
A4判の紙を三つ折りにしたパンフレットで、尾の島の滝やブランド野菜「御嶽はくさい」などの写真を掲載。地域で活躍する移住者らのコメントや、開田弁の紹介もある。
データ化して町の移住促進サイト「木曽町暮らしのNOTE」に掲載され、数多く閲覧されている。紙のパンフレットも地元のスキー場などに置いてもらった。
町の移住定住係や移住サポートセンターの協力を得て、1学期から移住施策について学んだり、取材・撮影を進めたりしてきた。中川弦君(12)は「移住者の人たちの話を聞く中で、自分たちが知らなかった開田の良さを知ることができた」と振り返った。
児童たちは13日に町役場を訪れ、協力を受けた岩井航太移住定住係長にパンフレットを渡した。岩井係長は「皆さんのリアルな地域愛が伝わる内容」と評価。「理解することで情報の発信力は高まる。これからも地域の歴史、文化、人について学んでほしい」と語り掛けた。