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塩尻・大門商店街にゲストハウス開業へ 移住5年の湯浅さん夫妻 交流基地に

湯浅さん夫妻と音声収録スタジオに改装するスペース

 東京都から塩尻市に移住して番組製作や配信、イベント運営などを手掛けている湯浅章太郎さん(43)と亜木さん(37)の夫妻が、大門商店街にある自転車店だった空き家を活用して、スタジオ付きゲストハウス「宿とスタジオ KICHI」の開業を計画している。7月の営業開始が目標で、移住経験を生かし、都市との二地域居住や交流、情報発信の「基地」となることを目指している。

 青柳自転車(大門八番町)だった建物を改修する。1階にはイベントスペース、店舗事務所だったガラス張りの部屋を生かした音声収録スタジオ、2階には三つの客室を設ける。宿泊は二地域居住や塩尻への移住を考えている人、観光客、イベントスペースはグループ活動や各種講座、チャレンジショップの会場としての利用を想定している。
 2人は5年前に塩尻市に移住。子育てをしながら、音声番組や動画の配信を通じて移住生活や塩尻の情報発信を続けている。都市との交流人口は増えてきたと感じているが、塩尻市に訪れた人が気軽に滞在できる場所がまだ少ないことからゲストハウスの開業を考えた。湯浅さんは「滞在する人のやってみたい、好きなことを形にする基地になれば」、亜木さんは「交流が増えることで、大門を人が集まる目的地にしたい」と意気込む。
 今月から改修工事を開始する予定で、クラウドファンディング(CF)で費用の一部を募っている。目標は200万円で4月18日まで。返礼としてゲストハウスで使えるクーポン、音声番組の制作講座などを用意している。詳細や問い合わせはCFサイト・キャンプファイヤーのページから。