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新車両えんじ色のライン 上高地線で23日から運行

東武鉄道とのコラボとなる上高地線20100形電車

 アルピコ交通(松本市井川城2)は11日、上高地線で新たに運行する20100形「TOBU×ALPICOコラボトレイン」の1編成を報道向けに公開した。東武鉄道(本社・東京都)が使用していた「20000形」をリニューアルした車両で、外観は東武鉄道の車両をイメージしたえんじ色が施され、車内には同社の路線図やマナー向上のポスターなどが張られている。23日に営業運転を始める。

 9日に定期運行を終えた3000形の後継となる。関東の1都5県に路線がある東武鉄道が昭和63(1988)年に導入した車両で、アルピコ交通に譲渡後、運転台や運賃箱などの設備を整備してきた。
 車両前部はアルピコ交通のデザインだが、側面は東武鉄道をイメージさせるカラーリングで、一新された車両を見た東武鉄道営業部の野地裕一さんは「車両の第2の人生のスタートがうれしい」と話していた。
 22日にデビュー記念撮影会と貸し切り列車ツアーが実施され、23日午前7時36分新島々発から運行開始となる。アルピコ交通鉄道事業部の隠居哲矢部長は「関東から来られる観光客の方に親しみを持ってもらえれば」と話していた。