サンプロアルウィンの席 緑に衣替え 信州ダービーで使い初め

県が進めていたサンプロアルウィン(松本平広域公園総合球技場、松本市神林)の改修工事で、バックスタンド中央部の観客席の取り換えが完了した。隣席との間隔を広げ快適さが向上。信州の山並みをイメージした2色の緑と白のグラデーションが場内に映える。サンアルを本拠地とするサッカーJ3・松本山雅FCの「緑」に通じる色合いとなった。
開場から20年以上たち、特に劣化したバックスタンドの2180席を交換した。横一列の席数を一つ減らして9席とし、座席幅を従来より6センチ広い49センチとした。席数は1割減の1954席となった。
座面は跳ね上げ式を採用し観客が通りやすく、急病者が出た場合にも速やかに対応できるようにした。施設の防水工事なども行っており、工期は6月までで事業費は約2億1000万円。ほかの観客席も改修予定で、県松本建設事務所維持管理課は「計画的に行いたい。いろいろな方に使ってほしい」とする。
11日は現地で関係者向けの説明会が開かれた。座席のデザインはサンアルから見える北アルプスにも通じる。16日は山雅の今季のホーム開幕となるAC長野パルセイロ戦が控える。松本山雅の曽根原克朗業務サポート部長(48)は「座り心地が良くなった観客席に何回も来て、思い出づくりをしてほしい」と呼び掛けていた。