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瀧川照子さん、遺作でしのぶ 塩尻総合文化センターで展示

追悼の意を込めて総文ロビーに飾られた瀧川さんの作品

 塩尻市の塩尻総合文化センターのロビーに、昨年11月に逝去した同市出身の日本画家・瀧川照子さん=享年93=の絵画作品が展示されている。瀧川さんをしのぶ展示で、市に寄贈された数ある作品を入れ替えながら市民に鑑賞してもらう機会をつくる。

 現在飾られているのは、縦2メートル、横1・15メートルの「さくら桜子十五才」で、シダレザクラに包まれた少女が柔らかなタッチと優しい色合いで描かれている。平成27(2015)年の作品で、改組第2回日展に出品された。この絵は4月末まで飾られる。
 市社会教育スポーツ課によると、市に寄贈された瀧川さんの作品は市内小学校での展示を含め27点ある。「さくら―」を含め倉庫に保管しているのが15点あり、2カ月に1回程度入れ替えていく方針だ。市内に美術館がなく展示場所が限られることから、上條史生課長は「市に多大な貢献をしてくださった。ぜひ市民の皆さんに見ていただきたい」としている。