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東北の味覚一堂に アイシティで11日まで物産展 大船渡の山火事の義援金も募る

被災地支援で続く東北物産展

 山形村の大型商業施設・アイシティ21は11日まで、東北地方の名産品をそろえた「東北物産展」を開いている。東日本大震災の被災地を応援しようと、震災が発生した平成23(2011)年の翌年から毎年、発生日の3月11日に合わせて開き、14回目となる。今年は岩手県大船渡市で発生している大規模な山林火災の被災者を支援しようと店舗入り口に募金箱を設置し、来店者に義援金への協力を呼び掛けている。
 物産展には東北6県の28事業者が出店。多彩な海産物、ブランド和牛、銘菓といった自慢の味を並べている。宮城県のさまざまな事業者が作っている水産加工品を扱う宮城県石巻市の「カイタク商店」は、三陸名産のホヤの一夜漬けや刺し身、カキなどを販売。買い物した人に石巻市の観光ガイドブックも手渡して被災地の今の様子を伝え「ぜひ遊びに来てくださいね」と呼び掛けていた。
 山林火災支援の義援金は日本赤十字社を通じて寄付する。
 アイシティ21の担当者は「年を追うごとに出店者とお客さまとの交流が深まっている。東北の味を楽しみ、忘れてはいけない被災地に思いを寄せる機会になれば」と話している。
 午前10時~午後7時(最終日は5時)。