塩尻市版 空き家手引き完成 管理活用や相談窓口紹介

空き家の適正管理を促す冊子「塩尻市空き家の手引き」が完成した。地方創生を応援し、行政情報誌を制作するサイネックス(本社・大阪市)の長野支店が広告販売から発行まで手掛けており、イラストなどで分かりやすくまとめてある。
A4判20ページで、空き家を放置する危険性ほか、フローチャートを用いた管理活用方法、傷み具合のチェックリスト、「空き家バンク」への登録、昨年6月に「空家等管理活用支援法人」に市が県内で初めて指定したしおじり街元気カンパニーのワンストップ相談窓口など市の利活用サポート体制を紹介している。1500部を用意した。
市建築住宅課によると、市内の空き家件数は令和5年度末で1089件(3年度調査)あり、平成30(2018)年度の調査時(825件)に比べ増えている。市が認定する管理不全空家は15、特定空家は2ある。本年度に区長に地域の状況を聞き取り、新年度に詳細調査を進める方針だ。
昨年4月に相続登記が義務化されたことに伴い、所有者の明確化が期待される。清水博幸課長は「空き家の増加を緩やかにしたい。手引きは皆さんに周知する方法の一つ」と話す。市の各支所でも配布している。