地域の話題

信州ネタでお笑いを一席 松本出身・桑島直寛さんが落語披露

研修会で落語を披露する桑島さん

 松本市入山辺出身で明治大学4年生・桑島直寛さん(22)が6日、同市島立の県松本合同庁舎で落語を披露した。明大落語研究会に所属し、研究会の大名跡「紫紺亭志い朝」を名乗る名手は、地元信州の際どいネタを取り入れた熱演で約50人を盛り上げた。卒業後は落語家への入門を目指しており、プロへの一歩を踏み出す。

 農業、地域の活性化に取り組む県農村生活マイスター協会松塩筑支部(川上光子支部長)の研修会で、新作「信州鉄道戦国絵巻」を披露した。新幹線が通る長野市と通っていない松本市が、新幹線を巡り周辺市町村を巻き込んで騒動を繰り広げる話。松本と長野、松本山雅FCとAC長野パルセイロなど、県民なら覚えのあるライバル関係に触れて話を展開した。終演後は礼品として麻績村産のおやきを受け取り「お見事なものをいただいた」と笑わせた。
 学業とともに年に130回余の公演に取り組んだ。入門がかなえば修行生活に入る。松本深志高校から明大に進み、東京生活を通じて故郷の良さを感じた。「信州の魅力を発信する落語家になりたい。故郷に恩返ししたい」と意気込む。川上支部長は「楽しく聞かせてもらった。若い人の活躍を期待したい」とエールを送っていた。