実験で「雲」作れたよ! 塩尻で祭り 小学生が理数系の面白さに触れる

塩尻市は1日、塩尻西小学校で、小学生を対象にした算数や数学、科学などへの興味関心を高める催し「算数・数学検定×わくわく実験体験祭り」を開いた。市内の小学1~6年生の51人が参加し、公益財団法人・日本数学検定協会の実用数学技能検定試験(数検)を受けたほか、実験・工作などの遊びを通じて理数系の面白さに触れた。
数検は11級~上位の3級(中学3年生レベル)の中で、参加者は自分に合った級を選んで受検した。その後、体育館でドローン飛行のプログラミングや、子供が描いた絵とAI(人工知能)技術を使ってオリジナルカードを作りゲーム対戦するなど、計4種類の遊びが行われた。
雲ができる仕組みを学び、ペットボトルとアルコールを使って雲を作る実験では、水蒸気が小さな水の粒として目に見える状態になることを確認した。広丘小2年生の松永拓晃君(8)は「雲がどうやっててきるか分かった。楽しい」と話した。
催しは昨年に続き2回目。科学、技術、工学、芸術、数学の5分野を横断的に学ぶ「STEAM(スティーム)教育」に基づき企画された。市は平成29(2017)年度に児童生徒の数検受検者に受検費用の補助を始めたが、英語検定に比べ認知度が低く受検者も少ないという。市教育委員会の担当者は「好きなことから興味を持ち、勉強につながれば」とする。