連載・特集

2025.3.9 みすず野

 卒業シーズンを迎えている。ここまでたどり着くのに、何かしらの理由で大変長く感じた若者も、きっといるはず。よく頑張りました。卒業生の皆さん、学びやで心に刻んだ思い出をかみしめ、胸を張って式典に臨んでください。おめでとう◆卒業と聞くと、頭の中に流れる歌が何曲かある。尾崎豊、菊池桃子、斉藤由貴の各「卒業」。いずれも筆者が多感だったころにヒットした。松任谷由実の「卒業写真」「最後の春休み」は、それらより発売こそ一時代前だが、学校に通っていたころラジオでこの時期よくかかった。「卒業写真」の歌詞「人ごみに流されて変わってゆく私を...」が、首都圏で暮らしていたころ、胸にしみた◆昔は「仰げば尊し」や「蛍の光」だけだったが、一定以降の世代には思い出の「卒業ソング」がそれぞれあるだろう。年齢を重ねて分かったが、それらは普段忘れていても、卒業シーズンには心の中によみがえる◆ネットで最近の人気卒業ソングを検索してみた。平成16(2004)年発売のレミオロメン「3月9日」が今の10代にも人気のようだ。ことし卒業する皆さんの心にこの時期に響き続けるだろう。