2025.3.23 みすず野
気象に経験上の常識が通用しなくなって久しい。近年は国内各地で過去に例を見ない大雨や強風が発生している。それらはまれでなく、頻発する。どこかで起こった激しい水害や風害は決して「対岸の火事」と思えない◆『366日記念日事典』(創元社)によると、きょうは世界気象デー。昭和25(1950)年3月23日に世界気象機関(WMO)条約が発効し、国連の専門機関として正式にWMOが発足したことに由来する。世界規模の異常気象に同機関の役割である国際的な気象観測の協力体制が「ますます必要不可欠なものとなっている」とも◆ネットで気象庁のサイトをのぞくと、世界気象デーでは、毎年キャンペーンを行っている。ことしのテーマは「早期警報ギャップを共に埋めよう」。気象庁の担当者の話だと、意味合いの概要はWMOが発信する警報の活用に先進国と発展途上国の間にある差を改善する、とのことだ◆SDGs(持続可能な開発目標)のなかに「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策をとる」がある。温暖化が原因とされる異常気象に歯止めを│。世界中の誰もに意識の高揚が求められている。