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農作業の春 あぜ焼き始まる

田んぼのあぜ草を焼く農家(安曇野市堀金烏川)

 県内有数の米どころ・安曇野市で、農作業の始まりを告げるあぜ焼きが始まっている。害虫の発生を防ぐため田んぼのあぜや土手の草を焼き払う作業で、米農家は田植えに向けた準備を本格化させる。
 25日は晴天で風が弱く、あぜ焼き日和となった。堀金烏川の水田地帯では、地元の大型農家・斉藤農園のスタッフが注意深く火を広げ、黒く焦げた土手から白い煙が立ち上っていた。斉藤岳雄専務は「最近はカメムシが多いのであぜ焼きを極力しようと思っている。気候に関係なく豊作になれば」と話していた。作業は3月中旬ころまで続く見通し。
25日は晴れて各地で気温が上がった。気象庁の観測によると、松本市沢村の最高気温は平年を2.6度上回る10.7度で、安曇野市穂高は0.8度上回る8.1度だった。