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松本駅前のムクドリ消えた! 中部電力のライト照射など奏功か

ムクドリがねぐらにしている「しらかば大通り」の電柱。飛来は確認されず、対策の効果がみられる(25日午後5時50分)

 松本市の松本駅東側「しらかば大通り」の電線にムクドリの大群が飛来し、ふん害や鳴き声による騒音が生じている問題で、市は25日、電柱を管理する中部電力がライトの照射などの対策を実施したところ、22~24日の3連休はおおむね姿を消し、一定の効果があったと発表した。

 臥雲義尚市長が定例記者会見で報告した。しらかば大通りへの飛来は昨年10月ころに始まり、市や近隣の宿泊施設から要請を受けた中部電力が、電線の上部に鳥よけのワイヤを設置するなど対策を講じてきた。昨年12月には鳥が嫌がる音を出すスピーカーを電柱に設置するも、効果は限定的だった。
 連休前に未設置だった区間に新たにワイヤを設置し、さらにムクドリが電線をつかめないように突起物があるスパイクを設けた。3連休は効果が見られたが、ムクドリは対策をすると飛来する場所を変えるため予断を許さない状況が続く。
 臥雲市長は「松本の玄関口に当たる部分でのムクドリ被害なので、引き続き注意深く見守り、粘り強く対策に取り組む」と述べた。市は1月以降、ムクドリのふんで汚れた歩道の清掃を始め、月2回程度実施していく。