地域の話題

屋敷林や田園風景 安曇野の宝保全考える フォーラムに50人

「安曇野の宝」の未来図をテーマにしたパネル討論

 自然や文化といった安曇野の魅力の保全について考える第15回安曇野屋敷林フォーラム(屋敷林と歴史的まちなみプロジェクト主催)が23日、穂高交流学習センター・みらいで開かれた。約50人が来場し、有識者による基調講演やパネル討論を通して、屋敷林や田園風景などの安曇野の魅力をどう守り伝えるかを考えた。
 パネル討論では観光、文化、まちづくり団体の関係者ら6人が登壇。少子高齢化や社会情勢の変化で消えゆく安曇野の魅力として屋敷林や学校登山、道祖神祭りが挙がった。安曇野を離れてもいつか戻りたいと思えるように、子供のうちに安曇野ならではの体験をする大切さを指摘する声が相次いだ。
 屋敷林の保全について同プロジェクトリーダーの場々洋介さんは、所有者が高齢化し、良好な景観をつくる重要建造物や樹木を指定する市の制度はあるが十分活用されていないと指摘。「屋敷林の補助金制度がある地域に学ぶのも一つ。落ち葉拾いはやっているが、地域住民が管理を支える仕組みをつくる時だ」と訴えた。