松本市第三地区公民館の若者向けフリースペースが人気 「毎日開館」が利用好調の鍵

松本市が昨年8月に始めた7地区公民館に若者向けのフリースペースをつくる事業で、第三地区公民館(中央4)の利用が好調だ。今年1月末まで6カ月間の7館の延べ利用人数1752人のうち、8割以上の1428人が同公民館利用者だった。平日、休日に関係なく毎日開館していることが人気の理由で、来年度以降も継続して定着を図りたいと関係者が手応えを深めている。
最も利用者が多かったのが昨年9月の322人で、平均すると1カ月200~300人前後が訪れている。一番多いのが高校生で、学校のテストや受験の期間は1日に20人ほどが訪れて勉強に励んでいる。当初から利用しているという松本深志高校2年生の藤澤昴さん(17)は「最近また利用者が増えてきた気がする。ここは毎日開いているし、通学路上にあるので来やすい」と喜ぶ。
第三地区は中学校や高校が多いエリアな上に、近隣には住宅地が広がっている。そこからエリア外に通学している生徒たちも学校帰りに寄りやすいというメリットがある。
事業を担当する同公民館主任の深澤佐恵さん(30)は「昨年度の夏休みに火、木曜日だけ開放したがあまり集まらなかった。毎日開くというのが重要と感じている」とし「今回、若者が公民館に足を運ぶきっかけができた。来年度も多くの人に利用してもらえるようにしていきたい」と話している。