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やぶはらスキー場が栄冠 第9回ゲレ食バトル 木曽勢が上位独占 県内27施設参加

「トマトチーズチキン」を前に優勝を喜ぶ鉱泉ヒュッテの辺見さん

 県内スキー場のレストランや食堂で提供されるメニューの味や独創性を競う第9回「ゲレ食バトル2024―25」(県索道事業者協議会主催)で、木祖村のやぶはら高原スキー場で味わえる「トマトチーズチキン」が1位に輝いた。木曽町の開田高原マイアスキー場の「トルティーヤロール」が2位に、王滝村の御嶽スキー場の「イノブタ味噌鍋定食」も3位に入賞し、木曽地域のスキー場が上位を占めた。

 県内27スキー場から50品がエントリーし、昨年12月31日~2月9日に投票が行われた。トマト―はレストハウス・鉱泉ヒュッテが提供する。もともとはまかない料理で、自家製のトマトを使ったソースとチーズが、一度揚げた鶏肉と絡み合う。オーナーの辺見元孝さん(65)は「酸味と甘さの両立がポイント。『熱々』の状態でタイミングよく提供する心配りも欠かせない」と話す。平成25(2013)年の第1回決定戦では「煮込みハンバーグ定食」で5位に、翌年には「焼きチキンカレー」で2位に入賞しており、悲願の優勝だ。
 トルティーヤ―は、センターハウス内のカフェレストラン「サンデードライブ」で提供し、ネパール出身のスタッフが仕上げる本格料理だ。イノブタ―は、レストランオリオンの平日限定メニューで、「豚より柔らかくて甘みが強い」と評判の王滝名物が味わえる。
 御嶽スキー場の家高里加子支配人(38)は、御嶽山の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられている中での木曽勢の好成績に「(風評などの)影響もある中、木曽を知ってもらう契機になり、誘客につなげられる」と喜んだ。