朝日村が幹線道路に防犯カメラ 広域犯罪対策で

朝日村は、地域全体で犯罪を抑止し住民が安全に暮らせる環境づくりのため、村へのアクセス道路沿いなど全8カ所に防犯カメラを設置した。「闇バイト」による強盗事件が全国で相次いでいるため。公道を通る車や人を24時間録画できるようにして犯罪対策を強化し、犯罪や緊急事態が発生した場合には映像を捜査機関に提供し、早期解決に役立てる。
隣接する塩尻市、松本市、山形村との境を走る県道や、村道の要所要所に先月末から順次設置し、今月初めまでに全てのカメラが稼働した。設置場所は、村役場近くの県道の朝日橋北交差点(小野沢)、西洗馬方面と古見方面を結ぶ松の木橋交差点、新信濃変電所そばの公衆トイレ(古見)など。映像はメモリーカードで14日間保存され、保存期間が過ぎれば上書き処理で消去される。
防犯カメラの設置条例に沿い、一般住宅は撮影しないといった住民のプライバシー保護を原則に運用する。映像の提供は捜査機関から要請を受けた場合などに限り、目的外の利用は行わない。映像の日常的な監視はせず、インターネット回線との接続も行わない。
事業費は約380万円。村総務課の担当者は「全国で押し込み強盗や凶悪な広域犯罪が頻発し、防犯カメラ設置を要望する声も高かった。村全体で犯罪の抑止力を高めていきたい」としている。