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水路の鉄板盗難 松本市芳川で相次ぐ

田んぼに農業機械を入れるため、鉄板を設置していた用水路

 松本市芳川地区の水路上に設置されていた農作業用の鉄板が、昨年9月から今年2月にかけて相次いでなくなっていることが19日までに分かった。少なくとも7カ所でなくなっており、鉄板を設置した複数の農家は松本署に被害届を出した。同署は何者かが持ち去った窃盗容疑事件とみて調べている。

 田んぼと歩道の間にある水路上に渡して、農業機械を田んぼに入れるための鉄板。いずれも1枚が縦・横90センチほどの大きさがあり、重さは約40キロあった。
 現場は、JR平田駅から北西へ約600メートル離れた水田地帯。昨年9月に2カ所、同12月に2カ所、今月17日に3カ所で鉄板がなくなっていた。1カ所で4枚ほど設置してあり、計20枚以上がなくなった。
 17日夕、自分の田んぼにあった鉄板がなくなっていることに気づいた関勘治さん(71)は「3月には田起こしでトラクターを使う予定だったのに...。困った」と嘆いた。
 付近では、持ち去られないように鉄板をやめてコンクリート製のものに置き換え、農業機械が通れるように段差をなだらかにする工事をした農家もあるという。関さんは「今までこんなことなかった。物騒な世の中になった」と話していた。