仲間とステンドグラス作り 上松で愛好者の輪広がる

ガラス工芸のステンドグラスを作る講座が19日、上松町公民館で開かれた。「暮らしの中にガラスの彩りを」と地元の有志が10年近く前に立ち上げた集まりがきっかけの教室だ。町の生涯学習サークルに"格上げ"となって3年目を迎え、定期的に集まっては、一つ一つ表情の異なるガラスのパーツを組み合わせた装飾品制作を楽しみ、世代を超えた交流も促している。
元教諭で工芸作家の中野稔さん(71)=東御市=が講師を務める。この日は6人が参加し、ランプ作りに挑戦した。色とりどりのガラス板をカットし、配色を考えながら配置し、ハンダを盛って立体的になるように接着した。「当初とは違うデザインになってしまった」「自分のセンスを信じるのみ」などと笑い合う、和やかな制作風景だった。
中野さんは「ガラスを通して自分を表現できるのがステンドグラスの魅力」と話す。制作歴の豊富なベテランが多い中「まずは一度体験を」と飛び込みでの参加も歓迎している。「ステンドグラス工芸の裾野を広げたい」と、道具や材料などは中野さんが用意する(材料費は別途必要)。
問い合わせは上松町公民館(電話0264・52・2111)へ。