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カラットリン魅力的に 生坂村産ぶどうPRキャラ 村職員の山田さんイラスト描く

カラットリンのイラストを描いている山田さん

 生坂村健康福祉課の保健師・山田花菜さん(24)が、村産ぶどうブランド「193(イクサ)カラット」のPRキャラクター「カラットリン」のイラストを趣味で手描きし、生き生きとした造形の数々が村民に徐々に浸透している。村は山田さんが描くキャラを村広報紙の挿絵などにも起用。かわいらしい「二次創作」がカラットリンの魅力を広げ、より親しみやすくしている。
 リュックサックを背負って歩く姿や受話器を手に電話する姿、紫色のマフラーを首に巻いて雪だるまを作る姿など30以上の造形を描いている。外見はもちろん、平成29(2017)年のデビュー時に規定された「ぶどうが大好きな心優しい宇宙人」というプロフィルや、紫・緑・黄3色の色合いなどの設定を大事に表情や動きをパステル調で丁寧に描く。近年の作品ではブドウの房を宝珠代わりに持つ「犀龍」の背に乗る姿もあり画力・構成力の高さを実感させる。
 山田さんは松本市四賀地区出身で、松本美須々ケ丘高校(松本市)、県看護大学(駒ケ根市)を経て令和4年度に村職員となった。村広報の挿絵にも使うカラットリンに「せっかくのかわいいキャラ。もっと動きのバリエーションを増やせたら」と考え描いたのがきっかけとなる。村も権利を確認した上で二次的な創作・使用を許可し、同年の広報いくさか8月号に初めて掲載された。
 イラストは独学で「友人の影響で小学生の頃から絵を描くのが大好きだった」と振り返る。休日の「息抜き」を兼ねて描く山田さんは「まだまだ描きたいカットがたくさん。カラットリンの魅力をもっと掘り下げたい」と語る。