信大野球部が松本西リトルシニアを指導 練習環境向上のCF返礼品で

関甲新学生野球連盟2部リーグの信州大学硬式野球部が15日、松本市新村の新村運動広場で、中学硬式野球・松本西リトルシニアを対象に野球教室を開いた。1部昇格を目指し練習環境を整えるため昨年11月に行ったクラウドファンディング(CF)の返礼品として実施した。大学生が選手にアドバイスを送った。
松本西の20人、信大の8人が参加した。ランニングやキャッチボールの後、内野手は守備位置でノックを受けた。好捕した選手に信大生から「ナイスプレー」の声も。松本西の主将・本庄遥馬さん=鉢盛中2年=は足の運びやバウンドの合わせ方を教わり「自分たちの力が上がればいい」と意欲を見せた。
信大野球部には38人が所属している。松本市の松本キャンパスを主な練習場とし、他地域から通う学生がいる。生活費をアルバイトで賄い、学業と両立する人もいる。部費の値上げが難しいため、CFを企画した。
CFには松本西やチーム関係者が協力したことから野球教室が実現した。信大野球部には松本西出身の榊原悠太さん=教育学部1年=が所属。榊原さんは「皆体力があり元気。高校でやる野球がいいものになるように今しっかり頑張って」と激励した。松本西の深澤友和監督(49)は「レベルが上の選手と接し、いい刺激になる」と歓迎した。
CFでは約130万円が集まり、防球ネットやボールの購入などに充てる。学生監督の和田直大さん=繊維学部2年=は「用具が足りなくて練習できないことがあった。皆さんの協力に感謝したい」と話していた。