政治・経済

塩尻市 新年度に選択的週休3日制導入へ  条例改正案 3月市会に提出

選択的週休3日制を導入する方針の塩尻市役所

 塩尻市は人事制度改革の一環で、新年度から「選択的週休3日制」を導入する方針だ。職員の多様な働き方を認め、新たな人材確保にもつなげたい考え。20日に開会する市議会3月定例会に関連条例の改正案を提出する。議決されれば4月から取得が可能になる。

 人事院勧告に基づき4月から国家公務員が選択的週休3日が可能となるのを踏まえて導入する。フレックスタイム制として、1週間(5日間)の勤務時間(38時間45分)を4日間で振り分けることになる。部署によっては難しい場合もあるが、係単位で調整し、なるべく取得できるようにしたい考え。運用は内部で検討する。総務人事課の熊井美恵子課長は「市の特色の一つとしたい。行政サービスの質の低下にならないようにする」と話す。
 市は、令和3年度に策定して見直し作業中の「人材育成・活用基本方針」などに沿ってさまざまな人事制度改革を進めてきた。元年12月に時差出勤制度を、2年10月にはテレワークをそれぞれ導入し、「ワーク・ライフ・コミュニティ・バランス」と称して職員の育児や介護、地域活動の支援をしてきた。時差出勤やテレワークを利用した職員(正規職員550人)の割合は7割に上るという。