松本城など国宝5城が世界遺産へ連携 臥雲市長が専門家らと意見交換

いずれも世界文化遺産登録を目指す国宝の城を持つ松本市、愛知県犬山市、松江市の3市長と、文化遺産専門家の意見交換会が7日、松本市役所で開かれた。松本城、犬山城、松江城に姫路城(兵庫県)と彦根城(滋賀県)を加えた国宝5城を「近世城郭の天守群」として世界遺産登録を実現させるため、連携を深めることを確認した。
会議はオンラインで実施し、冒頭を除き非公開。会議後に小口一夫・文化観光部長が内容を説明した。松江城は今年、国宝指定から10周年を迎えるとし、6月に松江市で開かれる式典に国宝5城の市長が出席し、関係性を深める。
国宝5城のうち姫路城は既に世界文化遺産に登録され、彦根城は暫定リストに記載されている。ほか3城が先行する姫路、彦根に追いつくため連携し、世界遺産への機運を高めていく必要がある。
小口部長は「訪日外国人観光客の増加で、お城に対する世界的な評価が高まっている。松本城の魅力を世界に発信し、地域の活性化も目指したい」と話した。