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公民館を「第3の居場所」に 梓川公民館で飲み物無料提供が好評

公民館利用者に温かい飲み物を届ける運営スタッフ

 公民館を自宅や学校・職場に次ぐ「第3の居場所(サードプレイス)」にしてみませんか―。松本市梓川公民館で毎週金曜日の夕方、梓川地区社会福祉協議会が来館者に無料で温かいコーヒーや茶を振る舞っている。今年に入って始めた取り組みで、自由に使える談話室で勉強をしている中高生らに好評だ。

 運営スタッフが談話室前で紙コップにコーヒーや茶を入れて、菓子とともに来館者に届けている。7日は受験勉強をする高校生などが受け取っていた。大学受験を控える梓川梓の男子高校生(17)は「軽く息抜きできるのですごい助かる」と笑顔を見せていた。
 新型コロナウイルス禍で希薄になったコミュニティー復活に向けて、人が集まる場所をつくる事業「みんなのえんがわ」の一環で始めた。年齢制限を設けてはいないが、受験生を応援する意味も兼ねて、勉強する利用者が多い午後4時から1時間行っている。
 梓川公民館の西牧和夫館長は「子供たちには大人になった時に思い出してもらい、また公民館を使おうと思ってもらえればうれしい」と話している。