塩尻東小4年1部の児童が霧訪山の魅力PR 自作ポスターを市内に掲示

塩尻市の塩尻東小学校4年1部の児童27人が、地元の霧訪山(1305メートル)の魅力を伝えるPR活動に取り組んでいる。地域の名所や歴史などを題材にして作られた同校独自の「東っ子かるた」に、霧訪山に神が宿るとする内容の読み札があり、興味を持ったのがきっかけだ。標高や眺望のスポットなどを調べて実際に登山をし、見どころを盛り込んだポスターを一人一人がデザインした。多くの人に見てもらおうと、市内の公共施設や商店に協力を得て掲示している。
「のどかな地 神の宿りし霧訪山」。読み札の「神」の文字に目を引かれた倉田壱冴君、小松叶芽君、松本瑛翔君、河西陽仁君、田邊晴馬君が昨年9月、何の神様かが気になって調べたのが活動の始まり。「霧訪山調査員」を結成し、休み時間や放課後に、登山コースや生息する動植物などさまざまな情報を調べた。クラス全員に紹介し、登山を企画した。北小野の登山口まで徒歩では遠いため、学校にバスを手配してもらえるよう、事前の調査学習の成果と交通手段の確保の依頼を教頭に話した。「登山の経験を生かして、みんなに山の魅力を伝えること」を約束して交渉が成立した。登山学習のしおりを作り、10月に4年2部と一緒に山登りをした。
ポスターは、各自がタブレット端末を使って1~2枚をデザインした。A4判で、山頂や登山道で見た景色の写真や、「頂上の360度の超絶景」「冬の山NO.1」などの言葉で自由に構成してある。これまでに市役所や塩尻駅、パン店などに掲示し、今月15日は全員で塩尻東公民館を訪れて45枚を貼った。
1人または数人で、活動の説明と掲示の依頼に訪れている。「大人に話してお願いするのも勉強。断られるのも経験」と積極的だ。霧訪山調査員の児童たちは「自分たちで協力していろいろなことが実現できた。霧訪山を全国の人に知ってほしい」と願っていた。