氷瀑と鎮守の森 夜も輝く 日義 南宮神社ライトアップ

木曽町日義宮ノ越の南宮神社境内が毎晩ライトアップされ、水しぶきが凍って自然の造形美を見せ始めた「旭の滝」を照らしている。青・黄・赤・緑と刻々と変化する照明は、本殿裏に切り立つこけむした岩肌や境内に立ち並ぶ天然ヒノキも浮かび上がらせ、昼間とはまた違った非日常的な空間を演出している。
平成26(2014)年、文献などを基に氏子らが復元した滝で、ライトアップは、祭礼委員長として復元に尽力した地元の巾恒美さん(78)が29年に始めた。鎮守の森に照明を当てるのは初めての試みで「里山で大木が見られるのは神社の境内ならでは。滝の氷瀑と合わせて木々の雄姿にも注目を」と呼び掛けている。
ライトアップは2月下旬まで。厳しい寒さが続けば、落差約20㍍を流れ落ちる滝は〝全面結氷〟し、氷の覆いで水の流れが見えないほどになる。