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自転車用ヘルメットの着用率向上へ 穂商生が啓発用グッズをデザイン 安曇野署と安協が募集 

ステッカーをデザインした松永さん(右)と、ポスターを制作した上條さん

安曇野警察署と安曇野交通安全協会は、高校生がデザインした自転車用ヘルメット着用の啓発ステッカーとポスターを製作した。穂高商業高校、南安曇農業高校の1年生から作品を募集し、穂商の女子生徒2人のデザインを選んだ。どちらもかわいらしく、親しみやすい作風だ。
 
 

ステッカーは、擬人化したヘルメットが両手でハートを守る姿の絵。制作した松永千愛さん(15)は「子供から大人までなじみやすくしたくて温かいデザインにした」。ポスターの絵は、頭の上の皿が割れると死ぬと言われるカッパがヘルメットをかぶる姿。顔や足には転倒時の傷に貼ったばんそうこうがあり、制作した上條友里帆さん(16)は「明るい色とかわいい感じのイラストでヘルメットの重要性を伝えたい」と話した。
 ヘルメット着用率を上げるための企画として櫻井志郎署長が発案した。美術を選択する両校の1年生約100人が夏休みの宿題として製作・応募し、同署などが選考した。ステッカーは1000枚作り、反射材の啓発グッズとして来春の交通安全運動から本格的に配る。ポスターは50枚で、管内の高校などに掲示する。
 自転車利用者のヘルメット着用は道交法改正で昨年4月から努力義務化された。長野県の着用率は都道府県別で4番目に高い34・7%(7月調査)、安曇野市独自の市内調査では34・0%(同)となっている。同署交通課は「デザインに親しみを持って交通安全意識を高めてもらいたい」としている。