教育・子育て

信州大 功績たたえ称号新設 「名誉フェロー」卒業生や職員に 本年度佐藤さん・丹羽さん

称号授与式に臨んだ佐藤さん(右から2人目、信州大学提供)

 信州大学(本部・松本市旭3)は本年度、卒業生や所属した職員のうち学術、政治、芸術、スポーツなどで顕著な功績を収めた人を対象に「名誉フェロー」の称号制度を創設した。講演会や記念イベントに参加するなど大学のブランド力向上の一端を担ってもらう。
 本年度は、教育学部卒業生で松本市出身の国際パフォーマンス学会理事長・佐藤綾子さん(77)=東京都=と、文理学部卒業生で名古屋大学名誉教授・丹羽公雄さん(78)=岐阜県=が選ばれた。
 佐藤さんは自己表現のパフォーマンス学に関する研究・教育に尽力し、学会創設や多数の著書執筆のほか、政治経済のリーダー人材に対しアドバイザーやプレゼン指導を務めるなど活躍してきた。11月末に松本キャンパスで称号授与式が開かれ「光栄なことと感謝し、この道一筋にまい進する。母校とふるさとに多少の貢献ができたら」とコメントを寄せた。
 丹羽さんは素粒子物理学の研究で革新的な業績を上げている。信大は「大学への興味関心を高めたい。卒業生や関わった方が社会でどんなパフォーマンスを発揮しているか知ることが、学生の刺激にもなれば」と期待している。