聖高原駅前の整備研究 麻績村が検討委設置へ

麻績村は本年度中にも、村の玄関口となるJR聖高原駅の駅前整備に向けた研究検討委員会を設置する。検討委は塚原勝幸村長の諮問機関となる。さまざまな世代や立場の村民でつくり、懸案だった駅利用者の安全を確保する「駅前ロータリーの整備」とにぎわい創出の拠点となる「地域コミュニティー施設の設置」を軸に調査研究を進め、来年度中の答申を目指す。
村づくり推進課によると、検討委は議会や区、行政、商工の関係者のほか、若者、移住者ら15人以内で構成する。駅前活性化の必要性を含めて総合的に検討し、必要ならば朝夕に駅利用者の送迎で混雑する駅前の安全を確保するロータリーを整備し、続いて駅前の空き店舗・空き地を整理して地域活性化につながるコミュニティー施設を建設していく。施設では若者・子供の居場所や起業を支える「コワーキングスペース」、飲食店などをお試し出店できる「チャレンジショップ」などの設置も考える。
駅前の旧商店街の空き店舗化は長年の課題だった一方、近年は移住者の新規出店も見られる。駅周辺のまちなか回遊イベントが盛況で、本年度は駅前で村の集合住宅建設も事業化された。
村は6日、村議会12月定例会に検討委設置に向けた関係条例の一部改正2議案を提出した。駅前の総合的な整備の検討着手を掲げてきた塚原村長は「駅を出た人が一歩目から村の魅力を感じられるようにしたい。(駅前整備の)必要性を含め検討いただければ」と話している。