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筑北村・旧国鉄篠ノ井線廃線敷に児童が植樹へ 子ども議会での提案実る

植樹に向け、村が雑木の伐採を進めている旧国鉄篠ノ井線廃線敷

 筑北村は今秋、本城地域で整備を進めている旧国鉄篠ノ井線廃線敷で、村の子供たちによる植樹を計画している。古いれんが造りのトンネルや鉄橋が残り、村の歴史を感じさせる遊歩道を四季折々に楽しめるようにするためで、子供たちにも鉄道が走る筑北地域ならではの歴史や遺構に関心を寄せてもらえればと期待している。

 8日に筑北小学校3、4年生38人が訪れ、小仁熊トンネル(全長365メートル)と第一白坂トンネル(同45メートル)間約300メートルに桜やモミジの苗木約40本を植える。廃線敷の散策も行う。
 村産業課によると、廃線敷への植樹は、昨年度の子ども議会で提案された。苗木は子供たちの思い出の木々となり、成長した桜やモミジは春から秋の廃線敷散策の魅力向上に一役買いそうだ。ただ、廃線敷は砂利道で保水性が悪く、山あいで日照条件が悪くシカなどの野生鳥獣も多いため、十分に育つまで根気強い保護や手入れが求められそうだ。
 植樹に向け、村は日照の妨げとなる雑木の伐採など準備を進めている。