今井恵みの里が新ブランド「imaipple(イマイップル)」 リンゴスイーツに参入

松本市今井の今井恵みの里(塩原資史代表)は農業振興・地域活性化の取り組みとして、新ブランド「imaipple(イマイップル)」を立ち上げ、スイーツ製造事業を本格的に始動する。今井地区特産のリンゴをスイーツという新しい切り口で多くの人に知ってもらうとともに、規格外品の農産物を適正価格で買い取って加工・販売することで農家の所得向上にもつなげる。
恵みの里社員でパティシエの小澤佑介さん(30)=今井=が開発を担当し、リンゴを中心に地元農産物を使う。現在3種類を用意している。旬の品種のリンゴを使った焼きたてアップルパイ、2~7月のリンゴの収穫ができない季節にも楽しめる冷凍の「生アップルパイ」、今井でヘーゼルナッツを育てる農家が増えていることに先駆けた「りんごとヘーゼルナッツのタルト」を、運営する道の駅・今井恵みの里で販売する。
昨年7月ごろから一部商品を試験的に販売して大好評だったことを受け、今年8月ごろからオーブンなどを新たに導入し、大量生産を可能にした。
8日は道の駅で公募したブランド名の表彰式が開かれ、ロゴマークの発表や商品の説明などが行われた。ブランド名には延べ118件の応募があった。塩原代表は「新鮮で豊富な食材にとことんこだわったスイーツを作っていきたい」と話している。