高齢者対象のヘルメット半額補助券使って! 松本市が自転車安全利用へPR
松本市が9月に始めた、65歳以上の市民を対象に自転車乗車時に着用するヘルメットの購入補助の申請が伸び悩んでいる。9月は265人から申請があったが、10月は29日現在、81人にとどまっている。冬場は日没が早まり自転車事故の危険性が高まることから、市自転車推進課は補助制度のPRに努め、ヘルメット購入を促す。
65歳以上の市民1人当たり3000円を上限に、購入費の半額を補助する制度で、自転車に乗る高齢者が事故に遭った場合の被害軽減につなげる。市内の自転車店やヘルメットを販売する店を対象に協力店を募り、市が高齢者を対象に「購入補助券」を発行する。ヘルメットを購入する際に補助券を協力店に渡すと、半額で購入できる。補助券が使われた店舗に市が実費を支払う。現在、協力店は12店ある。
市は本年度一般会計予算の6月補正に800人分となる240万円を計上した。県の補助金の関係で、本年度限りの事業となる。市自転車推進課は「申請締め切りは来年2月中旬なので、希望者は早めに申請してほしい」と話している。
ヘルメットの購入補助券は市の公式ホームページと、市役所の自転車推進課窓口のほか、市内の市役所各支所・出張所でも受け付けている。身分証明書などで本人確認をして交付される。市自転車推進課は「ヘルメットの着用者を増やし、『ヘルメットをかぶるのが当たり前』という雰囲気を作っていきたい」とする。
購入補助の問い合わせは、同課(電話0263・34・3245)へ。