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リンゴの王様「サンふじ」登場 JAあづみで出荷始まる

サンふじの傷の有無を確認する選果スタッフ

 安曇野産リンゴの主力品種・サンふじの出荷が30日に始まった。安曇野市三郷温のJAあづみ果実中央選果所で、糖度や大きさ、傷の有無で等級別に分ける選果作業が行われ、初日は県内や首都圏、九州へ600ケース(1ケース10キロ)が出荷された。

 サンふじは糖度と酸味のバランスが良く、「リンゴの王様」と呼ばれる。生産者で同JAりんご部会長・佐原茂さん(62)=松本市梓川梓=は「昨年は歴史的な凍霜害の被害があったが、今年は豊作で味も間違いない」と出来栄えに胸を張った。
 選果所では、スタッフが目視で傷の有無を確認し、ベルトコンベヤーに乗せていった。光センサーで大きさや糖度を判定し、特秀から良の5段階に分けて箱詰めした。同JA管内の生産農家は約600戸で、出荷は12月中旬まで約27万ケースを見込む。サンふじの出荷量は県内一で、年末の贈答用としても人気がある。