朝日村の防災士連携 自助・共助へ情報発信
防災士の資格を持つ朝日村の有志らでつくる「朝日村防災士会」が、地域の防災力向上を目指して活動している。地震や土砂災害といった大規模災害が県内外で頻発する中、村で活動する防災士らの横の連携を図り、それぞれが持つ知識や技能を生かした啓発で地域の自助・共助の力を高めていこうと今春に会を発足させた。11月2、3日に村農業者トレーニングセンターで開かれる村文化祭では、会として初めてブースを出し災害への備えの大切さを発信する。
文化祭では防災クイズコーナーや、災害時に避難所などで活用できる簡易トイレ、段ボールベッドの展示などを予定。1月に発生した能登半島地震、令和元年の台風19号災害の被災地の様子や復興支援ボランティアの様子も紹介する。
会は村で活動する防災士、防災士の資格取得予定者、消防防災を担当する村職員ら12人で構成。会発足のきっかけは、資格があるものの個人でどのように活動したらいいか悩みを抱えていた防災士が仲間に声を掛けたこと。いずれも防災士の資格を持つ、元学校教諭の横山吉美会長、村議の羽多野美映さん、村内で飲食店を営む山﨑佳典さんが中心になって会を立ち上げた。
防災に関する情報をまとめた「あさひの守り人通信」を2カ月に1回程度発行し、村中央公民館、えべやかたくりの里に掲示。災害への備えや避難行動には、村の気候や地形の特徴を知っておくことが重要なため、村ならではの防災情報も多く掲載している。
横山会長は「村や村消防団とも連携し、村の防災力を高めていきたい」と話している。